鹿児島を西の深海魚王国にしよう!

当研究室の大富教授が、田中水産(鹿児島市)、南さつま市とタッグを組んで設立した「かごしま深海魚研究会」のプロジェクトが、本格始動しました!


それに先駆け、鹿児島県内の飲食店さんを対象とした理念説明会と深海希少魚試食会を、11月15日に開催しました。


鹿児島県は南北600キロの海を有し、黒潮が流れ、浅海から深海、そして日本に2カ所しかない暖海の島しょ域漁場があります。とくに、深海域の水産資源の多様性、豊富さには目を見張るものがあります。深海とは、水深200 m以上の海のことです。


アオダイ(ほた)、ハマダイ(ちびき)、メダイ(たるめ)、アオメエソ(めひかり)、ヒゲナガエビ(たかえび)、ナミクダヒゲエビ(あかえび)、ヒメアマエビなどは、鹿児島が誇る美味しい深海魚ですが、これらの魚介類が地元鹿児島の海で獲られる深海魚であることを知る人は多くありません。そしてこれらの多くは地元で消費されず、大都市圏に空輸されています。それはとても残念なことです。


また、鹿児島の海では様々な希少深海魚が混獲されていますが、ほとんどが海上投棄されています。味が悪いから?・・・いいえ、実は美味しいんです。今までに1200種類以上の魚を食べてきた大富教授が太鼓判を押します。先の試食会では、プロの板前さんたちからも高い評価を得ました。



かごしま深海魚研究会は、すでに流通している魚種にこれらの希少魚を加え、鹿児島の「うんまか深海魚」として鹿児島県内の飲食店でのメニュー展開を、11月20日に開始しました。まずは鹿児島の皆さんに地元の海が深海魚の宝庫であることを知っていただき、ゆくゆくは全国に知らしめたいという強い意気込みを込めて。

鹿児島の「うんまか深海魚」を提供するお店は「かごしま深海魚研究所」です。合言葉は「みんなで鹿児島を西の深海魚王国にしよう!」。東の駿河湾、西の鹿児島です。


地元で地魚の消費が増え、しかも現時点で海上投棄されている”キロ0円”の美味しい魚が水揚げされ流通されるようになれば、漁業者のモチベーションがアップします。後継者が生まれ、彼らの未来が明るくなるとともに、鹿児島の海が元気になるのです。

皆さん、プライドをもって鹿児島の深海魚を食べませんか?


現時点での「かごしま深海魚研究所」は、居酒屋食堂 ふかや、大衆割烹 さつま亭、貴宝丸、魚からうろこ、BISTRO ORANGER、半魚人、とまや、ぶえんもゆかり、さつま路、酒庵 朋、小料理 かん介、薩摩角打ちじんべえ、魚人島じんべえ、酒味の店 白鹿、莫逆、板さんクチーナ don Giappone!!、たけんこ、康正産業各店舗です。このプロジェクトの趣旨にご賛同いただけるお店は多く、これからも増えていきます。


「鹿児島のうんまか深海魚ございます」のポスターを掲げたお店が「かごしま深海魚研究所」です。みんなで鹿児島を西の深海魚王国にしましょう!


鹿児島大学 水産学部 水産資源科学分野 資源生物学研究室

世界でいちばんたくさんの種類の魚を食べる研究室

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