フタホシイシガニの論文が出版されました

当研究室の博士課程学生Nawer Fairuzさんと、土井航 准教授、大富潤 教授の共著論文が、オンラインで出版されました。


フタホシイシガニ


フタホシイシガニは、日本各地の浅海から深海まで幅広い水深帯に生息するワタリガニの仲間です。

鹿児島湾にも生息しているこのカニは、湾内で行われている小型底びき網漁業(通称:とんとこ網)で混獲されています。


以前は獲れても出荷されずに海に捨てられていたフタホシイシガニですが、近年食材としての価値が注目され、その需要が高まってきています。


フタホシイシガニの素揚げ


フタホシイシガニのような水産資源を持続的に利用する上で、それらの生態の理解が不可欠です。

本研究ではその足掛かりとして、鹿児島湾に生息するフタホシイシガニの、雌の成熟サイズ(大人になるサイズ)、産卵期(卵を産む時期)および孵化期(幼生が卵から生まれる時期)を、卵巣卵や胚の観察に基づいて明らかにしました。


以下、論文の詳細とリンクです。


Nawer, F., Doi, W. & Ohtomi, J. Oocyte and embryonic development, size at sexual maturity, and spawning season of Charybdis bimaculata. Fish Sci (2022). https://doi.org/10.1007/s12562-022-01601-5



本文は会員限定ですが、要旨はどなたでも閲覧可能です。

ぜひご一読ください。

鹿児島大学 水産学部 水産資源科学分野 資源生物学研究室

世界でいちばんたくさんの種類の魚を食べる研究室

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