鳳凰高校でうんまか深海魚の愛称を考えました

たかえび漁の基地があり、多種多様な うんまか深海魚 が水揚げされている南さつま市。

※たかえび漁とは、ヒゲナガエビ(たかえび)やアオメエソ(めひかり)などを狙う深海底びき網漁の通称です。


先日、そんな南さつま市の鳳凰高校で、高校生たちと一緒に、うんまか深海魚の愛称を考えました。


大富先生

「たかえび漁では、様々な美味しい深海魚が獲られます。

 そして中には、たくさん獲れるものもいます。 


 美味しくて

 たくさん獲れる


 これは売り出すしかありませんね。


 しかし、そんな美味しい深海魚でも、知らない人は買ってくれません。

 まずは皆さんに知ってもらう必要があります。

 そのために今日は、たかえび漁で獲られるうんまか深海魚3種の愛称を考えましょう。」



今回愛称を考えたのは、こちらの3種。



左から、スミクイウオアカカサゴキホウボウです。



まずは、それぞれの魚の特徴を観察します。


「スミクイウオは黒くてきれい」


「アカカサゴは棘だらけ」


「キホウボウは頭の形が特徴的」


当研究室の学生が高校生をリードする形で、積極的な議論が進められました。



そして、話し合った成果を模造紙にまとめて発表します。


高校生

「スミクイウオは、目が大きくて、肌がきれいです。また、体が黒いので、"くろびじん"と名付けました。」


「アカカサゴは貫禄があって、戦国時代の将軍みたいだから、"あかしょうぐん"にしました。」


「キホウボウは、頭がじゃんけんのチョキみたいだから、"ちょき"にしました。"ちょき"の唐揚げと聞くと、食べてみたくはありませんか?」



高校生たちのフレッシュで柔軟な発想に、周りにいた大人たちからは絶賛の声が止みません。


こうして、3種ともに素敵な愛称がつきました。



今回、高校生たちはもちろんのこと、彼らをリードした当研究室の学生も、限られた時間内に発表まで仕上げるという経験を通じて、大いにスキルアップすることができました。


それでは、たかえび漁で獲れるうんまか深海魚


くろびじん(スミクイウオ)


あかしょうぐん(アカカサゴ)


ちょき(キホウボウ)


を、今後ともよろしくお願いします!


文責:W. I.



 

 


鹿児島大学 水産学部 水産資源科学分野 資源生物学研究室

世界でいちばんたくさんの種類の魚を食べる研究室

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